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常総生協様

スタッフも技術も離れ借り入れも返済猶予中、水没した膨大なデ-タ、地域の繋がりもなくなり病原菌や放射能や風評に曝され遅々として進まぬ解体やガレキの道を抜けて冷たい北西の風が吹き抜ける。
仕事を終え工場を出る、足元から寒さが次々と押し寄せ一旦外に出ればわずかな街灯以外は真っ暗な闇があたりを覆い物音ひとつ聞こえない。家々は解体もされず昼は二階の窓のカ-テンがさびしくゆれています。時間が止まったようなモノクロの世界、心も凍りつくような日々。
それでもヘドロやぼろきれ、紙で汚れた梅の木に淡いピンクの花が昨年より少しは多く今年も見ることができるでしょう。私共そして当地石巻への皆さまの温かいご支援で梅の花のような「未来」「希望」を運んで頂きました。泣いてばかりいられない、ため息は飲み込もう、涙は分かち合い寄り添って生きる・・・揺れながらの一年がもうすぐそこに。
「忘れてはいけない、忘れたい、忘れていく、忘れられない」を引きずりながら「自立しなくては」、再雇用スタッフ22名がそれぞれの3.11を抱えながら笑いが戻ってきています。恩返しは震災前以上の品質を!今はそれしかできないけれど精一杯の気持ちを作り続けます。
もう少しもう少し、次は皆さんの仲間としてこの地域からこころを紡ぐ私共になることを誓いながら。アリガトウ・ありがとう。

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