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あけましておめでとうございます。

 宮城県仙台市の生協 あいコープみやぎ新年号掲載文から

        あいコープみやぎ生産者の会「共生会」会長 高橋英雄

 あいコープみやぎの組合員、職員、生産者の皆様、新年明けましておめでとうございます。
昨年は皆様にとっていい年だったでしょうか。「笑い」「笑顔」「ニコニコ顔」がどれだけあったかがいい年の基準ですよね。
 クスクス・エヘエヘ・はっはっは・ほほほほなど笑いには沢山の笑いがあります。どんな時か・・・はにかみ笑い・苦笑い・泣き笑い・息がとまるくらいの笑い・くすぐられ笑い・照れ笑い・でれでれ笑い・寂しい笑い・幸せたっぷり笑い・自棄(やけ)笑い・動物や赤ちゃんの笑いにつられ笑い・忍び笑い・やった~とやり遂げ笑い・ラッキ~笑い・作り笑い・でれでれ笑い・意志が決定の笑い・苦しさを乗り越えた笑い・無邪気な笑い・美味しいね~の笑い・・笑いの形は様々ですが、これらの反対のことを考えながら・・・それでも毎日一回は何らかの笑いはありましたか、そして昔と比べて笑いは増えたでしょうか、減ったでしょうか?

 私どもは、加工品を含めて生産物を作り組合員の皆さんに供給させて頂いていますが、基本の一つに誰かを犠牲にしない生産があります。素材原料を作ったり獲ったりする生産者、加工品をお届けするまで作り上げる生産者や職員、そして最終消費する組合員がいますが、生産から消費までできる限り誰かを泣かせたり一人だけ得をしない流通です。例えば環境では川の上流の人が合成洗剤を垂れ流せば川中川下の人はそれを飲んでしまいます。農薬を多用し工場で廃液を流せばそれも川下に行き魚介類に蓄積され米野菜や魚介類を通じて私たちのや子供達の身体に取り込まれます。それも誰かや何かを犠牲にすることです。極端な低価格の食品の裏には海外の低賃金で過酷な労働の犠牲や合成添加物が多用され、知らなければ済んだであろう輸入の穀物や肉や果物・野菜や養殖の魚の汚染も食べる側の健康を犠牲にしています。或いはチョコの原料が貧困層や幼い子供の過酷な労働で作られ、電気の裏には原発や作業員や死の灰処理場を有する地域があり数え上げたらキリがありません。世界で10万種4億トン以上と言われる化学薬品も合成添加物も身体を痛めます。

 しかし私たちは、沢山の犠牲や「奪われた笑み」、それらを知ってしまいました。
それらに「NO!」と言う道を選んで、出来るだけ「笑みや笑顔」を無くさない生産と消費を望んできました。こころない食事や悲しい食卓は、食べるもののこころを蝕み荒んだ人を作ります。素材や原料を大事に育て作れば、素材たちは微笑みながら皆さんの口に入り喜んで命も心も支えるでしょう、そんな食を深い思いやりをもって食卓に乗せつづければ思いやりと笑顔は共に、根雪の様に食べる人に積もっていくような気がします。

 昨今、荒んだ心たちがとても氾濫していると感じるのは私だけでなないと思いますが、笑みや笑顔はどんな時でも誰にでも伝播するとそう思うことが多くなりました。
生産者は何が出来るだろうか? そう考えた時足元に色んな素材やそれを生かした加工品の力がありました。そして生協の皆さんはぜひ日々の食卓で「美味しいね~~!」と言う心からの笑みや笑顔を作り広げてください。誰かの喜びを自分の喜びにできるように。笑顔っていいですね~!

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